石川県の玄関口・金沢駅。そのすぐそばに佇む「ホテル金沢」は、観光やビジネスで訪れる人々を温かく迎えてきた上質なホテルです。館内では宿泊や食事だけでなく、特別な午後を過ごせる「アフタヌーンティー」が提供されています。今回は、実際に訪れて体験したその魅力を丁寧にご紹介します。
真夏の日差しが照りつける午後、ホテルに入ると一転して落ち着いた空気が広がります。高い天井と大理石の床が醸し出す静けさ、漂う紅茶の香り。都会の喧騒を忘れ、これから始まる優雅な時間への期待が高まります。
スタッフに案内され、アフタヌーンティー専用のテーブルへ。座席からは外の景色も楽しめ、日常を少し離れた“ご褒美の空間”が広がっていました。
席に着くと運ばれてきたのは、三段のティースタンド。上から下まで色鮮やかなスイーツと軽食が整然と並び、思わず笑みがこぼれます。
上段:白桃のムース、マンゴーグラサージュのケーキ、涼しげなグラスデザート。透明なゼリーに果実が閉じ込められ、夏らしい清涼感を演出しています。
中段:マンゴークリームをのせたシュー、バニラ香るムースケーキ、白いフルーツをあしらったタルト。ひと口ごとに食感や香りが変わり、食べ進める楽しさがあります。
下段:ラップロールやミニキッシュ、プチトマトにコンソメジュレを合わせた前菜など、彩り豊かなセイボリーが勢ぞろい。甘いスイーツの合間に挟むと味覚がリセットされ、最後まで飽きずに楽しめます。
見た目の美しさだけでなく、一品ごとに食材の持ち味が生かされているのが印象的でした。
紅茶は香り高く、湯気とともに立ち上る香りに心がほどけていくよう。銘柄は数種類から選べ、カップごとに新鮮な香りが広がります。
さらに、スパークリングワインが用意されており、午後のひとときを少し華やかに演出してくれます。特別な記念日や、自分へのご褒美にぴったりです。
事前予約がおすすめ 人気のため、特に週末は満席になることもあります。予約をしておくと安心です。
季節ごとのメニューをチェック 春は苺、夏はトロピカルフルーツ、秋は栗やさつまいも、冬はチョコレートや柑橘など、旬の食材を取り入れたスイーツが並びます。訪れるたびに新しい発見があるのも魅力です。
観光の合間に立ち寄りやすい立地 金沢駅から徒歩すぐのため、観光や買い物の途中でも気軽に訪れられます。荷物が多い旅行中でも立ち寄りやすいのは嬉しいポイントです。
甘さと酸味のバランスが絶妙なスイーツ、香ばしいキッシュやラップロール、そして香り高い紅茶。どれも一品ずつ丁寧に作られており、食べ進めるごとに幸せな気分が広がっていきました。
店内は落ち着いた色調でまとめられ、外の真夏の眩しさとは対照的にゆったりと時間が流れています。目の前のティースタンドを眺めながら一口ずつ味わうそのひとときは、まさに「非日常」そのもの。心が満たされる体験でした。
場所:ホテル金沢 1階レストラン「DINING TSUZUMI」
住所:石川県金沢市堀川新町1-1(金沢駅兼六園口すぐ)
営業時間:アフタヌーンティー 14:00〜17:00
料金:1名 4,000円前後(ドリンク付き)
予約方法:公式サイトまたは電話で受付
(※料金・内容はシーズンによって変動する場合があります。最新情報は公式ページをご確認ください。)
ホテル金沢のアフタヌーンティーは、駅近という便利さと、非日常感を味わえる特別な体験が同居した魅力的なプランです。三段スタンドの美しいスイーツとセイボリー、香り高い紅茶、そして落ち着いた空間。すべてが調和して「また訪れたい」と思わせてくれました。
次回は秋のメニューを狙って訪れ、季節ごとの味わいを楽しみたいと思います。金沢観光の合間に、ぜひ立ち寄ってみてください。心に残る優雅な午後が待っています。
(※内容・価格は季節により変動。訪問前に最新情報をご確認ください。)