
レトロ駅舎の朝ごはんから地底探検へ|郡上八幡・縄文鍾乳洞をめぐる夏の岐阜
郡上八幡の2日目は、前夜の郡上おどりの余韻の中で始まりました。旅行ブログの取材として、レトロな木造駅舎の朝ごはんから地底の鍾乳洞まで、水の町の一日を歩いて記録します。
せせらぎ街道の宿を出て、町の空気が澄んでいる朝のうちに駅へ向かいます。
提灯のゆれる木造駅舎で朝ごはん|郡上八幡駅・郡上八幡日和
郡上おどりの提灯がずらりと下がる郡上八幡駅は、開業当時の面影を残すレトロな木造駅舎です。ホームに出ると「駅長」の木札がかかった小さな駅務室があり、山を背にした線路がまっすぐ延びています。
ちょうど長良川鉄道の一両編成がことりと入ってきました。白い車体に青とオレンジのライン。ローカル線らしい、のんびりした発着です。
朝ごはんは駅舎の中の案内所を兼ねたカフェ「郡上八幡日和」で。名物の駅舎カツカレー(¥1,100)をコーヒーセットにして¥1,500。カレーソースをまとったサクサクのカツを、レタスと一緒にふかふかのコッペパンに挟んだひと品です。
売店には郡上の特産品が並び、窓の外にはさっきの列車。旅の朝にちょうどいい、静かであたたかい時間でした。
澄んだ水路を鯉がゆく|いがわこみち
腹ごしらえのあとは城下町へ。生活用水路沿いの遊歩道「いがわこみち」では、透きとおった流れの中を大きな鯉がゆったり泳いでいました。
ふきの葉が茂る岸辺、石畳のへり、そのすぐ足元を行き交う魚影。水と暮らしが隣り合う郡上八幡らしい景色に、しばらく足が止まりました。
ひんやり地底の遺跡へ|縄文鍾乳洞
続いて車で安久田の山あいへ。木の看板に「縄文洞」と墨書きされた受付小屋の先に、苔むした岩山がぽっかり口を開けています。入洞料は大人¥500。レシートには「岐阜県重要文化財」の名前が入っていました。
洞口の脇には小さな祠。木橋を渡って中に入ると、外の夏がうそのようなひんやりした空気に包まれます。
照明は最小限で、「絶句の間」「古代人の間(遺跡)」といった手書きの札が次々に現れます。縄文人が住んでいたとされる洞窟をほぼ素の状態で歩かせてくれる、探検気分たっぷりの鍾乳洞でした。
農園レストランのカレーで昼休み|ふる里農園 美の関
山を下りて関市へ。農業生産法人が営む「ふる里農園 美の関」に立ち寄り、園内のレストラン「ちぼり」でお昼にしました。
ごろごろの野菜がのったカレーライスに、シャキシャキの千切りキャベツ。1食¥1,300〜1,500ほどという気取らない値段もうれしいところ。直売所で地元のジュース(¥155)を買って、午後へ向けてひと息つきました。
薬草文化の寄り道|内藤記念くすり博物館
帰路の途中、各務原市川島の「内藤記念くすり博物館」にも寄り道。製薬会社エーザイの創業者ゆかりの博物館で、三角屋根の大きな建物に日本の薬の歴史資料が集まっています。
鍾乳洞の縄文人から薬草文化まで、時代をまたいだ学びの一日になりました。
ミストの駅で旅じまい|JR岐阜駅
夕方、旅の終点はJR岐阜駅。駅前デッキでは赤い鉄骨のアーチからミストが噴き出していて、真夏の日差しの下でほっとひと涼み。
ここから金沢までの帰りの切符は¥6,410。青空に映える駅舎を見上げて、岐阜の二日間を締めくくりました。
木造駅舎の朝ごはん、鯉の泳ぐ水路、地底の遺跡、農園のカレー。郡上八幡から岐阜へ、水と歴史をたどった2日目の行程を、初日の郡上おどりの記事とあわせて、ブログの道しるべとして残しておきます。夏の岐阜を巡る人の参考になればうれしいです。



