
ねぎ塩牛タンの昼、巨大な月の夜|中野から下北沢を歩く
下北沢の駅のそばで見上げたのは、夜空に浮かぶ大きな月でした。
クレーターまで再現された球体のアート。その下には黄色いテントが並び、人々がスマホを掲げています。日が暮れてから訪ねた広場には、お祭りのような人波がありました。
2025年9月29日、東京滞在も終盤です。昼は中野で牛タン定食を食べ、夜は下北沢へ。同じ東京でも、歩く街を変えると、その空気も変わります。
中野ブロードウェイのあとに、牛タン定食
お昼は、中野ブロードウェイをひやかしたあと、中野駅からほど近い牛タンの店に立ち寄りました。
木のトレイにのった定食です。薄切りの牛タンには、ねぎと白ごまがたっぷり。ほんのり桜色の肉に、照明の光がつやつやと映っていました。

白いごはんに、あつあつの味噌汁、小鉢、きゅうりの漬物。バターとわさびも添えられています。主菜だけでなく、脇にもいろいろあるのがうれしい一膳でした。
ねぎ塩の牛タンを、ごはんと一緒に。ときにはわさびをのせていただきます。さっぱりした味に、やわらかな歯ごたえ、後を引くねぎの香り。午前の街歩きの疲れが、ふっとほどけました。
街を歩いたあとに、腰を下ろしてしっかり食べる。中野では、この牛タン定食がお昼になりました。
下北沢の広場に、月と夜市
日が暮れてから、下北沢へ向かいました。古着屋や小さな劇場、音楽カフェのある街を歩き、駅のそばの広場へ出ます。
そこに、ぽっかりと巨大な月が浮かんでいました。見上げるほど大きく、表面のクレーターまでくっきりしています。
月の下には黄色いテントの夜市。ガーランドの電球が揺れ、周りではたくさんの人が月にスマホを向けていました。
ハンドメイドの雑貨やアートのブースをのぞきながら、人波の中をぶらぶら歩きます。古着屋帰りの若者も、家族連れも混じり、広場はにぎやかでした。
昼の中野では定食を食べ、夜の下北沢では月を見上げる。街を移ると、まるで違う国に来たようにも感じます。下北沢の自由で創造的な夜の空気に、すっかり当てられました。
次はどの街を歩こうか。夜市をのぞき、巨大な月を見上げた夜には、もう次の東京歩きが楽しみになっていました。



