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森のコワーキングで働く屋久島の一日|サウスビレッジと焼肉にしばしの昼

森のコワーキングで働く屋久島の一日|サウスビレッジと焼肉にしばしの昼

コラム鹿児島県2026/6/16

屋久島二日目は、この旅のいちばんの目的だった「森で働く日」。

世界自然遺産の島で、海と緑に囲まれてパソコンを開く。安房から島の南・平内へ移動して過ごした、ワーケーションの一日です。

朝のバスで島の南へ|安房から平内入口へ

雨の朝、安房のバス停から、島の南をめざす路線バスに乗り込みます。ヤシの木の並ぶ通りに、潮の匂いと雨をふくんだ風が吹き抜けていきました。

揺られること、しばらく。降り立ったのは「平内入口」のバス停です。緑にうもれた小さな標識が、ぽつんと一本。よく見ないと、ここが目的地の入り口だとは気づかないほどでした。

森のなかのコワーキング、この日は仮設で|屋久島サウスビレッジ

バス停から、生い茂る緑のなかを五分ほど。目あての「屋久島サウスビレッジ」にたどり着きました。

ゲストハウスとカフェを兼ねたこの施設には、旅人が仕事をできるコワーキングスペースがあります。今回はこの島で記事を書くために、ここを取材の拠点に選びました。

到着すると、オーナーさんがじきじきにスペースを案内してくださいました。じつはコワーキングスペースはちょうど改装中とのことで、この日通されたのは仮設のスペース。それでも不便はなく、むしろ味わい深い空間でした。

白い壁に、年季の入った和箪笥がふたつ。木のぬくもりが残る床に、長机と椅子が並びます。ホテルのオフィスとはまるで違う、島の家のような落ち着きです。

窓際の机にノートパソコンを広げれば、それだけで仕事のスイッチが入ります。背中にリュック、手もとにコーヒー。鳥の声と風の音をBGMに、キーボードを叩きはじめました。

世界自然遺産の島で、森に抱かれて記事を書く。場所を選ばずに働けるからこそ、こうして取材と仕事を重ねられる。改装中の仮設とはいえ、屋久島サウスビレッジは旅の働き方にぴったりの場所でした。

オーナーの車で焼肉ランチへ|焼肉にしばし

お昼どきになって、オーナーさんに「この近くでランチできるお店はありますか」と尋ねてみました。返ってきたのは「このあたりには、ないんですよ」という答え。

島の南は、お店もまばら。どうしようかと思っていると、「よかったら一緒に食べますか」とオーナーさんが誘ってくださいました。お言葉に甘えて、車に同乗させてもらい向かったのが「焼肉にしばし」です。地元の方の運転でなければ、たどり着けなかった一軒でした。

注文したのは焼肉丼(1,500円)。たっぷりのごはんの上に、甘辛いタレをまとった牛肉がぎっしり。白ごまとおろし生姜がのって、湯気を立てています。

キャベツの千切りに、わかめのお味噌汁、黄色いたくあん。気取らない島の定食が、午前の集中で空っぽになったお腹に染みわたりました。地元の方とテーブルを囲んでの昼食は、ガイドブックには載らない島の時間そのもの。午後の作業に向けて、いいエネルギー補給になりました。

翌日の山に備えて、登山用品をレンタル|山岳太郎

午後の仕事を終えたら、安房へ戻って翌日のトレッキングの準備です。向かったのは、登山用品店「山岳太郎」。

「山岳太郎」は、ガイドツアーからレンタル、アウトドア用品の販売までを手がける島の専門店です。看板には mont-bell や patagonia、Black Diamond、SCARPA といったブランドが並びます。

店内に入ると、登山靴やザック、ウェアがところ狭しと並び、奥の壁にはクライミングウォールまでありました。ここでトレッキングシューズとレインウェアをレンタル(4,795円)。屋久島の山は「ひと月に三十五日雨が降る」といわれるほど雨が多いので、足もとと雨具の備えは欠かせません。

夕飯前に、地元スーパーで行動食を|Aコープ安房店

続いて立ち寄ったのは、昨日もお世話になったAコープ安房店。翌日の行動食や飲み物を買い足します(3,002円)。

夕暮れの店内には、仕事帰りらしい地元の人の姿がちらほら。山に持っていくおにぎりや飴を選びながら、明日の長い一日に思いをめぐらせました。

島の幸あふれる夕食と、ローカルな宿で|料理宿鱗屋

この日から二泊お世話になるのは、島の幸を出す「料理宿鱗屋」。二泊・夕食付きで16,745円と、離島の宿としてはうれしい価格です。木のぬくもりに包まれた和室で荷物を下ろし、畳の上でひと息つきます。

そして、この宿のいちばんの楽しみが夕食でした。

照り焼きにした魚を主役に、煮物や和え物の小鉢がいくつも、つやつやのごはんとお味噌汁。島の海と畑の幸が、ひとつのお膳にきれいにおさまっています。脂ののった魚に甘辛いタレがよくからんで、ごはんが止まりません。

森で働き、地元の方とお昼を囲み、島の味を食べてローカルな宿に泊まる。観光だけでは見えてこない屋久島の日常に、ぐっと近づいた一日でした。

明日はいよいよ、レンタカーで原生林の奥、ヤクスギランドをめざします。

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  2. Day 2
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