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帰りは空ではなく、海から|屋久島から高速船で鹿児島へ、京都に一泊

帰りは空ではなく、海から|屋久島から高速船で鹿児島へ、京都に一泊

交通鹿児島県2026/6/18

行きはプロペラ機だったので、帰りは海を渡ってみよう。

ほとんどノープランで始めた屋久島の旅は、最後の移動も別の道を選びました。高速船に乗るのは初めて。2026年6月11日、島を離れる朝には、それまで雨や曇りだった空が晴れていました。

金沢へ一気に帰らず、この日は途中の京都で一泊します。屋久島の船窓から鹿児島の市電へ、新幹線を経て京都の路地へ。帰り道そのものが、もう一日の旅になりました。

晴れた安房を歩き、宮之浦港へ

最終日の朝、安房には夏のような青空が広がっています。雨に煙っていた通りが、陽射しのもとでは別の表情を見せていました。

晴れわたった最終日の朝、安房の通り
晴れわたった最終日の朝、安房の通り

宿を出て、荷物を背負って歩きます。町の入口には、屋久島の形をかたどったマークと「安房(Anbō)」の文字が入った石碑。バスやレンタカーで動く拠点となった町に、心のなかでお礼を言いました。

「安房(Anbō)」と刻まれた石碑
「安房(Anbō)」と刻まれた石碑

ここから宮之浦へ。港の堤防の向こうには、雲をいただいた山なみが見えます。島を離れる日にも、稜線をくっきりと見ることができました。

宮之浦港の堤防の向こうに見える屋久島の山なみ
宮之浦港の堤防の向こうに見える屋久島の山なみ

ターミナルで乗船手続きを済ませ、10時40分発の高速船「トッピー」へ。飛行機の搭乗券によく似た一枚を手にすると、今度は海を渡るのだという実感が湧いてきます。

船窓の向こうで、島影が小さくなる

運賃は14,000円。初めてのジェットフォイルは、海面を滑るように加速していきました。

船窓から見る、離れていく宮之浦港
船窓から見る、離れていく宮之浦港

宮之浦港がみるみる遠ざかります。浮き上がった船体の揺れは驚くほど少なく、快適な乗り心地でした。

窓の外には、深い緑に覆われた屋久島。山が少しずつ青くかすんでいきます。森を歩いたこと、海の湯につかったことを思い返すと、離れていく島が名残惜しい。

やがて進む先に、鹿児島の陸地が見えてきました。

高速船のデッキから望む、近づく鹿児島の陸地
高速船のデッキから望む、近づく鹿児島の陸地

来たときは雲の上から、帰りは水面の近くから。移動の高さが変わると、同じ海を越える道のりも違って見えます。

約二時間で、お昼すぎの鹿児島港へ到着。降りて振り返ると、ピンクと白の「トッピー7」が停まっていました。

鹿児島港に到着した高速船「トッピー7」
鹿児島港に到着した高速船「トッピー7」

ただ帰るために乗ったのに、船に乗っている時間も観光になっていました。初めての高速船を選んでみて、よかったと思います。

鹿児島の市電から、新幹線の駅弁へ

鹿児島港に上陸すると、ビルの並ぶ景色に変わります。通りでちょうど黄色と緑の市電がやってきたので、乗り込みました。

鹿児島市内を走る黄色と緑の路面電車
鹿児島市内を走る黄色と緑の路面電車

コトコトと揺られて、鹿児島中央駅へ。大きな駅ビルと、行き交う人や車。島の町並みとのスケールの違いに、帰り道を進んできたのだと感じます。

そびえ立つ鹿児島中央駅の駅ビル
そびえ立つ鹿児島中央駅の駅ビル

金沢までは、新幹線を乗り継いでも長旅です。無理に急がず、途中の京都で泊まることにしました。

鹿児島中央駅では、車内のお供に「鹿児島弁当」とお茶を調達。買い物は1,665円でした。

新幹線のお供に買った「鹿児島弁当」とお茶
新幹線のお供に買った「鹿児島弁当」とお茶

駅弁を持って新幹線へ。ここから京都へ向かう乗車券類は18,060円です。森の中を歩いていた前日から、海を渡り、今度は列車の窓を眺める日へ。乗り物を乗り継ぐたび、景色も変わっていきました。

四条烏丸の路地で、鮨炉まんへ

京都に着いたのは夜。四条烏丸の大通りから一本入ると、喧騒が嘘のように静かになります。

白い暖簾と「鮨炉まん」の提灯で足を止めました。中をのぞくと、炭の匂いがふわりと流れてきます。

路地に灯る「鮨炉まん」の暖簾と提灯
路地に灯る「鮨炉まん」の暖簾と提灯

入口の品書きには、刺身、巻物や握り、炉端の焼きもの。刺身450円から、巻物290円から、炉端490円からという表示でした。刺身で一杯やりつつ、炭火の料理を一品ずついただくことにします。

白えびは、醤油をくぐらせると身がほろりとほどけ、口の中でとろりと甘い。胡麻と薬味が、その甘さをきりっと締めていました。

焼き海老は香ばしく、ホイル焼きを開けば、湯気とともに磯の香りが立ちのぼります。レモンを搾ると、炭の香ばしさに酸味が重なりました。

白えび・焼き海老・ホイル焼きが並んだ卓上
白えび・焼き海老・ホイル焼きが並んだ卓上

刺身の冷たさと、炉端の熱を行き来する食卓。移動日の夜とは思えない、満ち足りた夕食です。鮨炉まんでの支払いは10,835円でした。ここまでの金額はいずれも利用時の記録です。

翌朝、見慣れた鼓門の前へ

翌朝は京都から金沢へ。帰りの切符は5,850円でした。

金沢駅のシンボル、鼓門ともてなしドーム
金沢駅のシンボル、鼓門ともてなしドーム

見慣れた金沢駅の鼓門に出迎えられて、ようやく帰ってきたと実感します。島を離れたあとも無理に急がず、京都で一夜を過ごしました。金沢の鼓門の前に戻るまで、帰り道も楽しめた旅でした。

屋久島から船で出発する日の計画メモ

最終日は安房から宮之浦港へ移動し、高速船で鹿児島へ向かいました。飛行機で到着し、船で出発する行程では、宿の場所と港までの移動、レンタカーの返却場所も合わせて確認してください。

島で過ごした4日間

1日目:屋久島空港に到着し、安房で食事と町歩き。 2日目:サウスビレッジのコワーキングで仕事。 3日目:レンタカーでヤクスギランドと海辺の温泉へ。 4日目:安房から宮之浦港へ移動し、高速船で鹿児島へ。

宿を選ぶときは到着・出発地点と照らし合わせる

この旅行では初日に安房の「民宿とまり」、2・3日目に「料理宿鱗屋」に泊まりました。宿を探す際は、空港や港からの移動、食事の有無、チェックイン時刻を確認すると、滞在中の予定を組みやすくなります。

ヤクスギランドへは車とバスの両方を検討

今回はレンタカーで森と海辺の温泉を回りました。ヤクスギランドには紀元杉線のバス停もあり、車以外でも向かえます。バスを使う場合は最新の往復時刻を確認し、歩くコースと帰りの便に合わせて予定を立ててください。

屋久島町のヤクスギランド案内
150分コースは登山の装備で

歩いた150分コースでは、木の根や岩が続く道に入りました。環境省の案内でも、十分な体力と登山装備、携帯トイレが必要とされています。コース名の時間だけで予定を詰めず、休憩や天候も考えて選びたいところです。

環境省・ヤクスギランド150分コース
レンタカーは受取・返却場所まで確認

予約時には、到着する空港・港と受取場所、出発する港と返却場所を照らし合わせてください。今回のように飛行機で入り船で出る行程では、送迎の有無や返却後の移動も確認しておくと安心です。

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  • 楽天トラベルでレンタカーを探す(屋久島を指定)

    検索画面で屋久島の営業所と利用日時を指定してください。受取・返却場所と送迎条件も確認できます。

  • 屋久島の宿泊施設を楽天トラベルで探す

    地域の宿泊施設一覧です。掲載施設すべてに泊まったという意味ではありません。

情報確認日:2026-10-01。料金・運行・予約条件は各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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この旅行の連載 · 全4回
  1. Day 1
  2. Day 2
  3. Day 3
  4. Day 4

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